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http://kekeo1964.web.fc2.com/koganwo1.pdf
http://kekeo1964.web.fc2.com/koganwo2.pdf


これは太宰治の「男女同権」という短編小説が元ネタです。終戦直後、「これからは男女同権の世の中だ」という風潮の中で、ひとりのじいさんが「何をいうか、俺は女性にいじめられてきたんだ」と延々と愚痴をこぼすけったいな小説です。
ぼくは思春期の頃、太宰治を読みまくった時期があり、あの一気呵成に喋り倒すようなスタイルに憧れ、それを模倣してみたのが、この作品です。

後で知ったのですが、太宰治の小説の多くは、太宰が喋った言葉を奥さんが筆記したものなんだそうですね。太宰の奥さんの津島美知子さんは元学校教師で、そうとう頭のいい人だったらしく、太宰の死後にかいた回想録は、資料としての信頼性も高く、鋭い観察眼にあふれた名作です。太宰治が数々の名作を残すことができた最大の功労者でしょうね。






んで、最後のオチは、知る人ぞ知る、1920年代のドイツ表現主義映画「カリガリ博士」です。




とまあ、枠組みは、ぜんぶパクリじゃんと叱られてもおかしくない作品なんですがw、自分なりに日本の戦後史を盛り込んだつもりです。